主演ジェラール・ドパルデュー、競演ジャクリーン・ビゼット、監督アベル・フェラーラ。ちょっとした組み合わせの映画なので、未体験ゾーンの映画というキワ物シリーズだが見に行った。
物語は、フランス大統領にもなろうかという大富豪で、世界銀行の理事だったストロカーンのセックススキャンダルを題材にした物語。
映画は主人公デヴローが、ニューヨークで側近たちとSEX三昧に明け暮れるシーンから幕を開ける。SEX依存症という症状で、側近たちも、そのもてなしに女を侍らせる。
そして一夜があけ、シャワーを浴びているデヴローの部屋に清掃係の黒人の女がやってくる。デヴローは彼女を手招きし、レイプしたかのカットの後、フランスへ帰るべく空港へ向かうが、一方でその女は警察に訴え、空港でデヴローは逮捕される。
戦後の反映で成金になった大富豪の妻は、次の目標として、夫を大統領にするべく画策していたが、夫の事件で水泡に帰し、その怒りの中、夫を釈放すべく奔走する。
ジェラール・ドパルデューとジャクリーン・ビゼットの痴話喧嘩が何度も延々と映され、やや室内劇に近い画面づくりとなっているが、この二人の競演というだけで見応えのある一本だった気がする。それに、光の使い方が美しく、映像表現としてもそれなりの映画だったと思います。