くらのすけの映画日記

大阪の社会人サークル「映画マニアの映画倶楽部シネマラムール」管理人の映画鑑賞日記です。 あくまで忘備録としての個人BLOGであり、見た直後の感想を書き込んでいるので、ラストシーンまで書いています。ご了承ください

映画感想「ゴジラ対メカゴジラ」(4Kデジタルリマスター版)「乾杯!ごきげん野郎」

ゴジラ対メカゴジラ

四十数年ぶりの再見。怪獣映画ながら一生懸命大人のドラマに作ろうとしている感がとにかく微笑ましく、やたらめったら兵器を繰り出すメカゴジラ、海洋博を間近に控えた沖縄、当時大ヒットした「猿の惑星」の影響された宇宙人の猿人という造形など、見ていて楽しい限りの映画だった。ミニチュア、コスチューム特撮も今のCGとは全然違う迫力を堪能できるし、ひとときの娯楽を楽しみました。監督は福田純

 

何やらアンギラスが歩き回っている場面から、沖縄で民族舞踏を演じている姿から映画は幕を開ける。踊っていた女性が怪獣が暴れている姿を予見する。沖縄の玉泉洞で、清水は謎の金属を拾う。間も無くして富士山麓ゴジラが現れ、大暴れするがそこへもう一匹のゴジラが現れて戦い始める。最初のゴジラはサイボーグで、宇宙人が地球征服のために作り出した物だった。アンギラスも対峙するもメカゴジラに負けてしまう。

 

メカゴジラゴジラにダメージを受けて一旦引き上げるがゴジラもまた海に沈む。清水正彦が沖縄の工事現場で発見した洞窟で守護神キングシーサーの置物や壁画が見つかり、東京で和倉博士らが調査をして古代の言い伝えが解明されて、その置物を沖縄に持っていこうとする。その置物を巡って宇宙人が暗躍するが、宇宙人の捜査をしていたインターポールの南原に助けられ、置物は沖縄に戻る。

 

ゴジラは稲妻を受けてエネルギーを蓄えていた。宇宙人はノーベル賞受賞に物理博士宮島の娘らを拉致して宮島博士に無理やりメカゴジラの修理を依頼するが、修理完成後、娘たちともども蒸し殺そうとする。そこへ南原らがやってきて宮島博士を救出。宇宙人はメカゴジラを再出動させるが折しもキングシーサーが復活する。キングシーサーメカゴジラに対峙するも苦戦するが、そこへゴジラが再度現れ、キングシーサーと共にメカゴジラに立ち向かう。

 

その頃、再び拉致された南原らは、宮島博士が持っていた特殊磁場を作るパイプを使って宇宙人の装置を破壊して宇宙人を倒す。メカゴジラゴジラたちの活躍で破壊される。こうしてゴジラは海に戻りキングシーサーも元の洞窟に戻って映画は終わる。

 

置物を巡ってのサスペンスフルな展開の一方で、宇宙人の地球征服というSF色、さらに怪獣バトルというエンタメと、てんこ盛りに娯楽が詰め込まれた作りは楽しいの一言の映画だった。

 

 

「乾杯!ごきげん野郎」

ドタバタコメディをミュージカル風に仕立てたテンポのいい娯楽映画の一本。主演俳優たちが若すぎて、面影を探すのに苦労する今時の楽しみもあり、これというお話でもない中で、あれよあれよと物語がラストシーンまで行く軽快感がとっても心地よい。あくまで映画なので、ありえない展開を当たり前に描いていく様も潔く、監督のコメディセンスを感じさせる映画でした。監督は瀬川昌治

 

九州鹿児島の巨大養鶏場で、所長が見学に来た女学生たちに説明をしている場面から映画は幕を開ける。ところが、機械システムがエラーになって大騒動、その原因が従業員の滝、並木、白井、牛山らが歌が好きで勝手にコーラスをしていて仕事をお留守にしていたことが原因だった。怒った所長は四人を首にする。

 

滝らは東京へ出てコーラスグループで成功しようと考え、滝の叔父が自動車修理をしている工場に住み着いてコーラスグループで成功を目指す。工場の裏には病気で寝たきりの少女がいた。滝らはジャズコンクールに応募して認められようとするが、そのコンクールはあらかじめ優勝者が決められていて、結局、チャンスをつかめなかった。そのコンクールにゲストで来ていた大スター明石まゆみが見かねて、滝らを近くのジャズクラブに連れて行く。

 

滝らは、こうなったら強引に売り込んでいくしかないと、ジャズコンクールのスポンサー企業のお抱え歌手に取り憑いたり、それなりに名の知れたタレントたちに絡んでいくようになる。そして、この業界に長老榊に取り入ってやろうと強引に接触を試みるが、明石の応援も虚しく、認められることはなかった。滝らは諦めて九州に帰るべく汽車に乗る。

 

ところが滝らが録音したテープを明石は知り合いのラジオパーソナリティ千恵に流してもらうように依頼する。千恵は、深夜までことあるごとに滝らの曲を流し始めるが。それが日本全国津々浦々で話題になり人気が出る。故郷へ戻った滝らは地元の人々の大歓声を受け、駆けつけた明石にも祝福されて映画は終わる。

 

とにかく、テンポが良い。難しい理屈などはすっ飛ばして、主人公四人のがむしゃらさを徹底的にコミカルに描いていく様がとても面白い仕上がりになっていました。