2025-01-01から1年間の記事一覧
「AFRAID アフレイド」 全く芸のないB級ホラーだった。怖がらせも普通だし、背景にある何者かを感じさせるサスペンスも弱い。今更使い古されたコンピューターによる人間支配をAIという今どきの言葉を当てはめて作った感満載の思いつき映画という一本でした。…
「クリスマス・イブ・イン・ミラーズ・ポイント」 誰が主人公というわけもなく、クリスマス・イブの一夜の喧騒を淡々と視点を変えて描いていく。映像はファンタジックな色合いを持って、さりげない賑やかさが、とても身近な雰囲気を醸し出す一方で映像作品と…
「新解釈・幕末伝」 最近の福田雄一監督作品の中では一番出来が良かった気がする。おふざけとシリアスのテンポが絶妙で、締めるところはしっかり締めて、ふざけるところはいつものノリで突っ走る。しかし行き過ぎないタイミングでシリアスに切り替える。これ…
「ボディビルダー」 一見、ボディビルダーを目指す主人公の狂気の物語の如く始まるのですが、実際、両親が亡くなり祖父と二人暮らしの男の孤独と新たなる旅立ちを決意するドラマだった。その意味で、とっても良いヒューマンドラマだった気がします。光を多用…
「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」 個性的な面白い映画ですが、奇抜な展開のリズムが若干ずれていて、引き込まれそうで引き込まれない欲求不満になるような映画でした。でも、そこがこの映画の面白さではないかと思います。ちょっとした佳作だった。監…
「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」 技術に溺れてしまったこのシリーズも第三作目。見え隠れする環境問題は、前作ほど目立たなくてどちらかというと主人公の家族のドラマが中心になっているので少し楽でした。とは言っても三時間二十分という長尺に…
「九月と七月の姉妹」 シュールで不思議なサイコホラー的な映画だった。約十ヶ月しか変わらない年の姉妹の歪な絆が、いつのまにか歪んだ心理ドラマを生み出していく不穏さがなんとも不気味に怖い。決してホラー映画ではないのですが、思春期の少女の不安定な…
「セフレの品格(プライド)慟哭」 よくある恋愛ものではあるのですが、90分ほどにまとめたストーリー展開の構成の面白さで見せる一本。ねちっこいほどのSEXシーンが繰り返されて、さりげない映画的な映像も挿入された映画らしい映画という作品でした。監督は…
「エディントンへようこそ」ジョー、テッド、ルイーズ、ヴァーノン、プレブル 一体なんのお話やとあれよあれよと転がされていく感じの作品で、不穏な街の空気感がどんどん歪みを増していき、後半一気に狂気的に爆発して、そのあとはやりたい放題にちょっと品…
「プラハの春 不屈のラジオ報道」 チェコスロバキアで起こった歴史的事件「プラハの春」を背景に、報道陣たちが勇気を持って立ち向かい自由を目指す姿を描いた緊張感が全編に漂う力作。史実についてはあまり詳しくないが、当時のチェコの社会のなんとも言え…
「エターナル・サンシャイン」 長い間見たかった作品をようやく見ることができた。相当に作り込んだストーリーですが、映像展開のリズムにどんどん引き込まれていって、ラストシーンで、本当に愛することの意味を掴んだような感覚に陥って不思議な感動に包ま…
「殺し屋のプロット」 いわゆるタイムリミットサスペンス。難病で余命いくばくもない主人公が息子のために最後の完全犯罪にチャレンジしていく。それほどキレのいい演出ではないが、ちょっと面白い映画でした。監督はマイケル・キートン。 二つの博士号と元…
「アニキ・ボボ」 小さな港町を舞台に、無邪気な子供たちの物語を通じて大人が忘れかけていた、争いや罪を犯す無意味さを温かくみずみずしく描いていく一本。監督はマノエル・ド・オリヴェイラ。デビュー作である。 丘の上で汽車がやってくるのを眺める子供…
「マルドロール 腐敗」 なかなかの力作というのはわかるけれど、全編力が入りすぎて見ている方がしんどくなる映画だった。しかも、主人公のやることなすことが全て背後の巨大権力に潰されていく様がラストまで続くので見ていてストレスが溜まるばかりで、ど…
「ジャグラー ニューヨーク25時」 なんともニューヨークの街は恐ろしいところやなと目の当たりにする映画。1979年製作のアクション映画のカルトムービーを初めてみました。冒頭からいきなり逃走シーンに傾れ込んで、事件が解決するまでの一夜をひたすら追っ…
「ペンギン・レッスン」 1976年、アルゼンチン、ブエノスアイレスで起こった実話をもとにした作品。特に優れた映像作品ではなく、一匹のペンギンが織りなすヒューマンドラマに、当時のブエノスアイレスでの軍事クーデター批判を交えて描いた感じの映画だった…
「メン&チキン」 ちょっと悪趣味なブラックコメディ。SFでもありホラーでもありミステリーでもあるが、ここまでして命の尊さを訴えることが必要かと疑問を感じてしまう発想の映画でした。終始気持ちが悪かった。監督はアナス・トマス・イェンセン。 二人の男…
「WEAPONS ウェポンズ」 普通のホラーかと思っていたらえらく面白かった。長回しで人物を追尾するカメラワークや、登場人物それぞれに事件に関わってくる過程を視点を変えて描いていく物語構成も良くできていて、ラストに全ての謎が明らかになっていくと一気…
「そこにきみはいて」 棒読みのように繰り返されるセリフと先の見えないストーリー展開ですが、なんとなくこうではないかと感じ始めるとそのままラストまで行ってしまうという映画だった。もうちょっと面白い工夫が見られるかと思ったのですが、上演時間の割…
「佐藤さんと佐藤さん」 無神経で鈍感な女を演じると天下一品の岸井ゆきのの存在感が際立つ一本。終始ヒロインサチと好対照なタモツの延々としたすれ違いをひたすら描く筆致はなかなか見応えがあるが、男性としてはかなりストレスになる一本だった。しかし、…
「兄を持ち運べるサイズに」 独特のユーモアと表現で描いていくニ組の家族の物語。ストーリー全体はファンタジーのような色合いで、そのほのぼのした雰囲気がいつの間にか心の中に暖かい何かを醸し出してくる秀作でした。とっても良かった。監督は中野量太。…
「TOKYOタクシー」 フランス映画「パリタクシー」の本案映画。ほぼ9割方オリジナル版を無難にコピーした作品でした。ここまでコピーすると面白みも何もないのですが、これも演出スタイルなのかもしれません。監督は山田洋次。 明け方、個人タクシーを営む宇…
「果てしなきスカーレット」 描きたいメッセージだけが一人歩きして作品がついていっていないなんとも間延びした退屈な映画だった。脚本が悪いのか声優が悪いのか、舞台設定やキャラクター設定に必然性もなく、単純な話を無駄な大作に引き延ばした感満載のア…
「ジェイ・ケリー」 トップスターに上り詰めた大俳優の過去を振り返るヒューマンドラマ。Netflix作品ですが、二時間越えでも退屈はしませんでした。出ている役者のクオリティが映画を最後まで牽引した感じですが、ストーリーは若干甘いと言えば甘いので、心…
「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」 ゴジラ映画もこの頃になると、稚拙な脚本と演出で、前半は見ていられないくらい退屈だが、怪獣のバトルシーンになると途端に特撮も含めて面白い。監督は福田純。 売れない漫画家小高は、今日も編集者に突っ込まれて、先の…
「フランケンシュタイン対地底怪獣」 思っていた以上に傑作でした。時代が時代なのでそれほどの制約もなく、人道主義などあったものではないセリフの連続でしが、その生々しさはかえって映画に深みを与えます。さらに、絵作りも素晴らしく、クライマックス、…
「第七のヴェール」 ブリティッシュノワール特集で全く知識のない作品だったが、メチャクチャに良かった。一人の女性を愛した三人の男のドラマがラストシーンで一気にひっくり返る様は爽快なほどに心を打ちます。ヒロインを演じたアン・トッドのピアノ演奏も…
「君の顔では泣けない」 淡々と描く物語ですが、不思議な設定を背景にした人生の機微をさりげなく映し出す青春映画という色合いのちょっと素敵な映画だった。二人のキャスト芳根京子、高橋海人に透明感があるので映画がめんどくさく濁らずによかった。監督は…
「フライト・フォース極限空域」 とにかく荒唐無稽なほどに面白い。映画の出来不出来以前に、拍手して爆笑するほどツッコミどころと見せ場がてんこ盛りに詰め込まれている。香港映画ここにありと言わんばかりのあっけに取られる娯楽大作だった。正直本当に面…
「平場の月」 これという面白さもなく普通のラブストーリーという映画でした。登場人物それぞれがイキイキしていないので、切ないドラマが胸に響いてきません。ミスキャストといえばそれまでですが、もうちょっと工夫した演出があってもいい気もします。そん…