くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ReLIFE リライフ」「T2トレイン・スポッティング」

kurawan2017-04-17

ReLIFE リライフ
ちょっと内容が面白そうだったので見に行ったが、何のこともない薄っぺらい作品でした。監督は古澤健です。

就活もままならず、友達との付き合いには仕事も順調を装っている主人公の海崎は、ある日、夜明了という一人の男から、高校生活に1年間だけ戻るリライフの被験者にならないかと誘われる。

酒に酔って、思わず渡された薬を飲んでしまった海崎は、ギクシャクしながらも再度高校三年生の一年を送ることになる。

今を大切にすることを改めて自覚した海崎はクラスメートと想い出を作り、恋をし、満喫した一年を送る。そして、リライフが終わる日、もう一度28歳に戻るに当たって、海崎が目指したものは、教師として学生たちに人生の大切さを教えるということだった。

確かに、テーマはあるが、今更語るべきほどのものではないし、夜明了の属する組織についてはほとんど語らず、海崎の再生の物語を中心にし、シンプルなストーリーにしたのは成功だったと思う。

脇役もそれなりに面白いが、今ひとつスパイスになるほどのインパクトがないので、全体の展開は実に淡々としているのは少し残念。

映像作りも演出もテレビドラマの範疇を超えていないし、映画としては凡作と言える一本でした。


「T2 トレインスポッティング
ダニー・ボイル監督の代表作の続編。映像と音楽、編集のリズミカルな展開で描かれる作品ですが、ストーリーを追いきれなくて、何度か眠気を催してしまいました。しかし、確かに冒頭のリズミカルなオープニングから静と動を繰り返すカット編集、幾何学的な画面作りの面白さには引き込まれる。

ところが、次々と登場人物が繰り返し登場し、物語が進行していくが、何をどう語っているのかついていけなくて、結局どんな話?という状態のまま、時々睡魔に襲われてしまいました。

確か、第一作はそれなりに面白かった気がするのですげ、今回は映像ありきで最後まで楽しむ感じの作品だった気がします。

自由でオリジナリティあふれる作品ながら、物語性はちょっと凝りすぎたような気がする一本でした。