「ReLIFE リライフ」
ちょっと内容が面白そうだったので見に行ったが、何のこともない薄っぺらい作品でした。監督は古澤健です。
就活もままならず、友達との付き合いには仕事も順調を装っている主人公の海崎は、ある日、夜明了という一人の男から、高校生活に1年間だけ戻るリライフの被験者にならないかと誘われる。
酒に酔って、思わず渡された薬を飲んでしまった海崎は、ギクシャクしながらも再度高校三年生の一年を送ることになる。
今を大切にすることを改めて自覚した海崎はクラスメートと想い出を作り、恋をし、満喫した一年を送る。そして、リライフが終わる日、もう一度28歳に戻るに当たって、海崎が目指したものは、教師として学生たちに人生の大切さを教えるということだった。
確かに、テーマはあるが、今更語るべきほどのものではないし、夜明了の属する組織についてはほとんど語らず、海崎の再生の物語を中心にし、シンプルなストーリーにしたのは成功だったと思う。
脇役もそれなりに面白いが、今ひとつスパイスになるほどのインパクトがないので、全体の展開は実に淡々としているのは少し残念。
映像作りも演出もテレビドラマの範疇を超えていないし、映画としては凡作と言える一本でした。
「T2 トレインスポッティング」
ダニー・ボイル監督の代表作の続編。映像と音楽、編集のリズミカルな展開で描かれる作品ですが、ストーリーを追いきれなくて、何度か眠気を催してしまいました。しかし、確かに冒頭のリズミカルなオープニングから静と動を繰り返すカット編集、幾何学的な画面作りの面白さには引き込まれる。
ところが、次々と登場人物が繰り返し登場し、物語が進行していくが、何をどう語っているのかついていけなくて、結局どんな話?という状態のまま、時々睡魔に襲われてしまいました。
確か、第一作はそれなりに面白かった気がするのですげ、今回は映像ありきで最後まで楽しむ感じの作品だった気がします。
自由でオリジナリティあふれる作品ながら、物語性はちょっと凝りすぎたような気がする一本でした。