「名探偵ピカチュウ」
ポケモンがハリウッドで実写、しかもおっさん言葉を喋るCGピカチュウということで、まぁ期待もしてなかったのですが、ぬいぐるみのようなポケモンたちがよちよち歩く画面はなかなか愛くるしくて楽しかった。まあ映画は普通レベルでしたが。監督はロブ・レターマン。
ある研究所、ミョウウツーを閉じ込めている機械が爆発してミョウウツーが飛び出すところから映画が始まる。外で走り去る車を追ってミュウツーは飛び出し車を攻撃して車は大事故となる。
カットが変わり子供の頃からポケモン大好きなティムは父が事故で死んだと聞いて、ポケモンシティへやってくる。今や人間とポケモンは共存していてあちこちに人間の相棒としてポケモンが張り付いている。
父の部屋に入ったティムはそこでRと書かれたカプセルを開き、紫の煙を浴びる。直後目の前にピカチュウが現れるが、何と言葉がわかるようになっていた。ピカチュウはティムの父ハリーの相棒だったが記憶を失っていた。
ティムとピカチュウはハリーの死の謎を追うことになるが、どうやらハリーは生きているらしく、しかもポケモンを使った悪の陰謀が背後にあることを知る。
やがて真相に近づくティムたち。実はティムの父ハリーはポケモンと人間を融合させる計画を阻止するために事故を装い研究所を脱出したのだとわかる。そして、その大ボスもやっつけたティムとピカチュウは、ミュウツーの超能力で、父ハリーと再会。疎遠だったティムとハリーは心を通わせ始め、ピカチュウと去ってエンディング。
CGで作られたポケモンが実に愛くるしいし、ポケモンファンも楽しめる様々なキャラクターも登場させ、少々のストーリーの荒さはまぁいいかと見逃せる楽しい映画になっていました。
「映画賭ケグルイ」
怪物女優浜辺美波目当てで見に行った。なかなか楽しくて面白い作品でしたが、せっかくの彼女器用ならもっと弾けてもよかったかもしれません。でも、期待通りに楽しめました。監督は英勉。
原作もドラマ版もあるので細かい設定を説明する必要はないかと思いますが、舞台となる百花王学園の説明、生徒会の存在とギャンブルで全てが決まる階級制度などなどの説明から映画が始まります。
予備知識としてそれなりに知っていたのですが、意味深なキャラクター名が次々と出てきて、今回の物語のベースから主人公蛇喰夢子の登場へ。
近頃、反生徒会のヴィレッジなる集団が現れ、生徒会の存在を脅かすようになってきたため、生徒代表選挙が執り行われることになる。破格の賞金が準備され、強制的にギャンブルが行われるのが物語の中心。
カードゲームの心理戦をエンタメとして組み入れ見せ場にしたのは、最近のこの手のコミック原作ものの常道になりつつあるが、まあそれなりに面白い。
浜辺美波の独特の個性が爆発するのですが、みんなが浜辺美波になっている感があり、脇役の演技力というか思い切った個性噴出があればもっと面白かった気もします。
結局蛇喰夢子の掌の上で何もかもが進められた感で物語は大団円を迎え、ぶっ飛んだ物語は終わります。期待以上というわけではないけれど期待通りに楽しい映画でした。本当に浜辺美波は最高に楽しい役者さんですね。