くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「レインマン」

レインマン

約四十年ぶりくらいに見直した。初めて見た時の印象は薄かったけれど、この歳になってみると、本当に染み入って来る感動がありました。しかも、フィルム時代の画面は何故こんなに綺麗なんだろうと改めて引き込まれてしまいました。やはり名作ですね。監督はバリー・レビンソン

 

真っ赤なスーパーカーが港に下されるところから映画は始まる。受け取っているのは車の輸入販売しているチャーリーだったが、仕入れた車の検査が通らず、四苦八苦していた。恋人のスザンナと車で走っている時に、シンシナティの父の弁護士から、父が亡くなったと連絡が入る。チャーリーが実家に着くと、弁護士は、チャーリーの乗っていたクラシックカー一台と庭の薔薇を相続させるという内容と、自宅他の300万ドル相当の資産は信託に託された旨を説明される。納得のいかないチャーリーは、信託銀行へ行き、とある施設にいるらしいもう一人の相続人に会いにいく。

 

そこでブルーナー医師と出会う。彼はチャーリーの父の友人でチャーリーの父に委託されて財産を管理する事になったと告げる。相続する人物を聞き出せないまま諦めて外に出たチャーリーだが、車の運転席に乗っている一人の男を見かける。彼はレイモンドと言って、チャーリーの兄だとブルーナー医師に説明される。兄弟がいないと思っていたチャーリーは驚く。

 

チャーリーは、レイモンドを使って弁護士と交渉して遺産を手に入れるべく、レイモンドを勝手に連れ出す。一方、車の販売がなかなかうまくいかず、チャーリーは至急ロサンゼルスへ戻らざるを得なくなるが、飛行機も高速道路も嫌うレイモンドのために、一般道を車で戻る事になる。映画は、チャーリーが四苦八苦して自閉症のレイモンドを伴ってロサンゼルスを目指す姿を描いていく。

 

途中のモーテルで、実はチャーリーが幼い頃、架空の友達だと思っていたレインマンが、レイモンドであること、チャーリーが怪我をしてはいけないからとレイモンドが施設に移された事を知る。

 

とある街で精神科を探していて立ち寄った際、その医師にレイモンドを診察してもらった時に、レイモンドは天才的な記憶力があることがわかる。たまたまラスベガスを通り抜けた直後だったので、チャーリーは、一攫千金得るためにチャーリーを利用することを考える。そして、カードで大金を得たチャーリーのところへ、スザンナが訪ねて来る。スザンナは、エレベーターの中でレイモンドとダンスをし、キスをしてあげる。

 

ブルーナー医師立ち合いの元、裁判所へ持ち込む診断資料のためレイモンドは医師の面談を受ける。結局、レイモンドはブルーナー医師の元へ戻る事になるが、最後の最後に、レイモンドはチャーリーのことを、メインマン=親友だと認める。列車に乗るレイモンドをチャーリーが見送り、二週間後に会いにいくからと約束して映画は終わる。

 

とにかく画面が抜群に美しいし、ダスティン・ホフマンの圧倒的な演技力と、その向こうを張ってのトム・クルーズの演技が映画を引っ張っていきます。淡々とした静かなストーリーながら、不思議な何かか胸に残ってしまう素晴らしい映画でした。改めて、やはり名作です。