かなり期待して見にいきました。アイザックアシモフのロボット三原則を軸に、どのように構想を膨らませているのか、非常に興味があったからです。
結果は期待どおりの出来栄えでした。アシモフのSF小説はサスペンス色もかなり強いのですが、その辺りを踏まえた脚本は近年のSF映画のなかでは一番よくできていたのではないでしょうか。
確かにこの映画はオリジナル作品ですが、アイザック・アシモフの世界を意識していることに変わりはありません。
CGシーンがかなり多いですが、CGに溺れることなくストーリーテリングに力を入れた演出はさすがに「クロウ飛翔伝説」の監督だけのことはあります。
本当の犯人は誰かというミステリーのおもしろさもあり、所々に見せる人間とロボットに違いや描写はそれぞれ丁寧に描かれていて、薄っぺらなSF映画になっていません。
やたらとリメイクやパート2が横行しオリジナリティが枯渇気味のハリウッド映画の中でひさしぶりに骨のある娯楽映画でした。
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