「ジョン・ウィック チャプター2」
前作もそれほど面白いとも思わなかったが、続編でもあり、気軽な娯楽アクションということで見に行った。まぁ普通のアクション映画で銃とカンフーを取り入れたアクションが売りという面白さを見る。
前回同様それほどの斬新さも見られないし、個性が見えないのは見せ方が悪いのか、キアヌ・リーブスのアクションにキレとスピードがないためか。とはいえ眠くはならなかったからいいとしよう。監督はチャド・スタエルスキである。
前作での仕事から5日後ということらしいです。イタリアンマフィアのサンティーノから仕事の依頼を受けたが断る。その腹いせに家を焼かれ、その上、彼に賞金をかけて狙われることになる。
仕方なく、ジョンはサンティーノの仕事を請け負うことに。それは組織の主席に入るためにサンティーノの姉を殺してほしいというもの。
例によって、組織の様々な人物と関わりながら準備を整え、姉を暗殺。しかし、ことはそれだけで収まらず、ジョンはサンティーノを倒すべく動き始める。
ガンアクションとカンフーで繰り広げられる止まりのないアクションシーンが見もので、確かに面白いが、これといっての斬新さは見えない。
結局、ターゲットは殺してしまい、組織から追放され、何処へとなく消えていく主人公のシーンでエンディング。まあ、娯楽映画だからこれでいいですね。
「ボンジュール、アン」
フランシス・コッポラの妻エレノア・コッポラが80歳にして自身の体験をもとに脚本監督を務めた作品。やたら食事シーンと観光シーンが目立つ映画でしたが、ちょっと変わった作風が面白い一本でした。
映画プロデユーサーの夫マイケルは仕事で成功しているのだが、妻のアンはなかなか構ってもらえない。
ある日、二人はカンヌからパリに向かことになるが、耳がの具合が悪いアンは飛行機に乗らず、夫とは別に仕事仲間のジャックと車でパリに向かうことになる。そして車の中で、やや図々しいジャックの軽快な会話とともにドライブをする場面が中心の物語となるいわゆるロードムービーである。
まっすぐパリに向かえばいいものを何かにつけて、レストランや名所につれ回るジャックに若干苛立ちを覚えるアン。明らかに女好き風のジャックを警戒しながらの道行がひたすら描かれていく。
結局、小さなエピソードが繰り返され、いくところまで行きそうでいかないままに目的地に着くのだが、夫はパリからモロッコへ向かっていて、結局一人でアパートに着く。
あわやジャックとベッドインかと思われるが、ちょっとしたトラブルでキスだけという別れ
翌朝、バラのお菓子が届けられ、約束の印の腕輪をゴムにして髪の毛を止め、いたずらっぽい笑みを浮かべるアンのカットでエンディング。
実体験ということで、それなりのウィットも交えた一本という点では面白いラストになっている。まぁ、全くの凡作でもなかったからいいとしよう。