くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「地球防衛軍」(4Kリマスター版)「トランスフォーマー ビースト覚醒」

地球防衛軍

ミニチェア特撮の面白さと、次々出て来る新兵器を楽しみながらの典型的な東宝特撮映画という感じで、今となっては少々幼稚なのだが、当時としては画期的な特撮シーンの数々、しかも時代を反映した意外にしっかりしたストーリーも楽しい。監督は本多猪四郎

 

富士山麓の村で、渥美や白石ら科学者仲間が楽しんでいると、山火事がおこる。近づいてみると、特殊な火が山を覆っていた。後日、村一つが山崩れに飲み込まれ、安達博士らが駆けつけると、巨大なロボットが姿を現す。自衛隊の攻防の中、陸橋を破壊してロボットを突き落とすが、富士山麓に丸い要塞が出現、中からミステリアンという宇宙人が現れて、半径3キロの土地を分けてほしいと言って来る。ミステリアンは核戦争で住んでいた星を破壊してしまい、宇宙を彷徨っているのだという。しかも人間の女性も繁殖のために必要だと言われ、人類は俄然反対、世界各国が日本へ集まり、地球防衛軍が組織される。

 

ミステリアンの熱線に対抗するために反射レンズを製造、しかし長時間持たないため、新たに開発された電子砲による攻撃が計画される。一方、白石博士はミステロイド研究のためミステリアンの仲間になっていたが、ミステリアンが地下要塞を建築して半径30キロを手中にすると、東京も一瞬で破壊できるようになることを知り、拉致された女性たちを逃して、自ら内部破壊の行動に出る。

 

一方電子砲の威力で、ミステリアンの要塞は壊滅的となり、宇宙船に乗って地球を脱出、やがて上空に浮かんでいた宇宙ステーションも引き上げていく。こうして人類は勝利するが、核兵器の戦争で滅んだミステリアンの二の舞にならないようにという安達博士の言葉で映画は終わる。

 

90分弱にまとめられたストーリーはしっかり描けているし、もちろん、SFとしての細かい部分はかなり非現実的ですが、最高峰のミニチェア特撮を楽しめる映画だった。2匹目のモゲラが、人類の反射砲の下敷きになって地中に葬られるシーンは若干笑ってしまった。でも面白かった。

 

トランスフォーマー ビースト覚醒」

かなり脚本が荒っぽいので、あれよあれよと物語は展開し、見せ場を楽しむというより、クライマックスのバトル戦だけを待つ感じになった仕上がり。第一作の拍手するほどの面白さは今回は残念ながらなかった。監督はスティーブン・ケイブル・J r.。

 

古より、惑星を食べながら生きている巨大なユニクロン、それを封じるために時空に穴を開ける装置トランスワープキーをもってスカージら悪の戦士テラーコンとマクシマルらが戦っていた。そしてマクシマルらはトランスワープキーを守って脱出、宇宙の何処かへ封印してしまう。

 

そして時は1994年、オプティマスプライムらが地球に来た頃、ユニクロンは地球を標的にしていたが、地球に来るために時空を越えるトランスワープキーが必要だった。考古学者のエレーナはふとしたことから、博物館に来た遺物の中に奇妙なものを発見。勝手に調べているうちに中から未知の何か=トランスワープキーの片割れを発見してしまう。一方、病気の弟のために仕事を探していたノアは、弟のための大金を稼ぐために友人と車の窃盗に加担。たまたま盗んだ車がトランスフォーマーのミラージュの姿になる車だったことから、エレーナと共に戦いに関わっていくことになる。

 

映画は、動物の姿をしたビースト戦士マクシマルズらも加わり、トランスワープキーの片割れがペルーにあることを見つけたエレーナとミラージュと関わったノア、ユニクロンを呼び込もうとトランスワープキーを探しているスカージらとオプティマスプライムらとの戦いになっていく。

 

手に入れようとするトランスワープキーはオプティマスプライムらが故郷に戻るためのアイテムでもあったが、戦いの中でユニクロンを阻止するためには破壊するしかなくなり、オプティマスプライムが決断してアイテムを破壊、ユニクロンを阻止する。後日、ノアは就職のための面接に来たが、そこで、ノアがペルーで活躍したことを話され、G.I.ジョーに加わることになって映画は終わる。

 

雑な展開なのですが、単純に楽しめる娯楽大作としては面白かった。