くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)」、「続鋼鉄の巨人」

鋼鉄の巨人、続鋼鉄の巨人 宇津井健が真っ白なレオタードに身を包んで遠い宇宙から地球へ原子力爆弾の製造を阻止するためにやってくるヒーローものである。二本で第一部第二部と分かれている作品で物語は二本で一本である。 なんせ、私が生まれる前の作品な…

映画感想「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」

カルトムービーの傑作として紹介される石井輝男監督の代表作品。江戸川乱歩原作の数編の物語を一つにした物語である。全く、奇怪な映画である。江戸川乱歩原作らしいおどろおどろした不気味な展開であるが、そこに石井輝男のグロテスクな感覚が映像として具…

映画感想「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」

とにかく、始まったとたん見せ場の連続のアクションシーンで、最後まで全然飽きさせない。映画が始まるとメキシコのとある町、ハンニバル(リーアム・ニーソン)がメキシコ人のふたりの警官に椅子に縛られ責められている。すんでの所で足す方ハンニバルは持…

映画感想「グラン・ブルー デジタルリストアバージョン」

リュック・ベッソンが1988年に監督した「グレート・ブルー」にシーンを追加し、さらに傷を取り除いたリマスターバージョンの作品を見てきました。 美しい海、空、ブルーを基調に描かれた画面は透き通るような印象を持つほどにすがすがしく、ストーリーの…

映画感想「喜劇百点満点」「喜劇女生きてます」

森繁久彌追悼番組二本を見る。 「喜劇百点満点」 東京の進学予備校を舞台に、そこに集まる様々な人々を笑いと人情物語で描いていく喜劇である。 森繁久彌はその学校の学長で、ちょうど受験戦争というものが話題になり、大学の予備校や浪人生が流行語のように…

映画感想「カラフル」

日常のさりげない風景を描きながら、人間の素直な感情に訴えかけてくる原恵一監督の新作、今回は自殺した一人の少年が天国の入り口で不思議な少年に呼び止められ、再び現世にかえって自分の過ちに気づくまでを描いたある意味ヒューマンな物語である。前作「…

映画感想「瞳の奥の秘密」

本年度アカデミー外国語映画賞受賞の話題作。アルゼンチンの映画とはまた珍しい作品である。 この作品、総じて素晴らしいのがますその映像の美しさである。ファン・ホセ・カンパネラ監督のこだわりによるシネスコの画面を最大限に効果的に利用したカメラアン…

映画感想「キャタピラー」「ぼくのエリ200歳の少女」「シスタース

「キャタピラー」 若松孝治監督作品というよりも寺島しのぶがベルリン映画祭で最優秀女優賞を受賞したという話題で大入り満員の作品である。手足を戦争でもがれ、耳も聞こえず言葉もしゃべれなくなって故郷へ戻ってきた夫久蔵を迎える主人公シゲ子(寺島しの…

映画感想「魔法使いの弟子」

ディズニーの名作「ファンタジア」の中の一編をふくらませてファンタジーアドベンチャーに仕上げた作品。まさに娯楽のジェリー・ブラッカイマー制作ならではの作品なのですが、正直、がっかり。 監督はファンタジックな作品が得意で、子供のようなメランコリ…

映画感想「ベスト・キッド」「ヤギと男と男と壁と」

「ベスト・キッド」 この手の映画について作品の質がどうのといってはいけない。素直に楽しめばいいのです。結局、過去のヒットシリーズのネームバリューを頼りにして制作された作品なのですから。 わたしは香港映画の娯楽性を一時も忘れずひたすらエンター…

映画感想「暖簾」「二百三高地」

「暖簾」 川島雄三監督の見事な演出に恐れ入る出だし部分です。 橋の上を右から左に馬に乗った人が通り過ぎ、そこを一人の旦那(中村雁次郎)が歩いていきます。背景や路地の土塀の構図が美しい。その後を一人の男の子が追いかけていく。これがこの物語の主…

映画感想「借りぐらしのアリエッティ」

「となりのトトロ」以来のジブリ作品らしい傑作に出会いました。今回は宮崎駿は脚本に回っていますが、演出に当たった米林宏昌監督の感性が素晴らしい。音の視点(というべきか)が変わる様は私の知る限り体験したことのない見事な映像リズムとして開花して…

映画感想「ガールフレンド・エクスペリエンス」「ボローニャの夕暮れ

「ガールフレンド・エクスペリエンス」 シャープな映像である。ひとつひとつのシーン、ショット、画面それぞれが研ぎすまされている。 ほんのひとときの物語をばらばらにして、時間を前後させてつなぎ直し、ドキュメントタッチで映像を語っていくスタイルは…

映画感想「太陽がいっぱい」「憂愁平野」

「太陽がいっぱい」 何度かスクリーンで見たこともある大好きなサスペンス映画の一本。今回、見直してみてそのストーリー構成の緻密さに感嘆してしまいました。 大まかなストーリーは今更なのですが、トムがフィリップを殺してからの展開が実に綿密に練られ…

映画感想「華麗なるアリバイ」「闇の列車光の旅」

「華麗なるアリバイ」 アガサ・クリスティ生誕120年としてフランスで完成された話題作であったが、公開後の評判がなんともよろしくない。ということだったので期待せずにいったが、その通りだった。 確かにそれぞれの登場人物が次々と上院議員の館に集ま…

映画感想「ジェニファーズ・ボディ」

「ジュノJUNO」でアカデミー賞の脚本賞を受賞したディアブロ・コディの脚本による学園ホラーである。 そのスタイリッシュな映像と、オリジナリティあふれる演出、さらに身の毛もよだつホラーでありながら、どこか10代の女の子の微妙な心の揺れ動きを見…

映画感想「さんかく」「ちょんまげぷりん」

「さんかく」 宣伝フィルムを見ているときはちょっとおもしろいかなと思って、かすかな掘り出し物期待でしたが、完全に期待はずれ、映画になっていない中途半端な画面に参ってしまいました。主人公の百瀬の今ひとつ盛り上がらない演技、小悪魔的な妹役のAK…

映画感想「ゾンビランド」

評論家が絶賛、全米で口コミ大ヒットしたゾンビムービーということで、不安と期待の入り交じった作品をとうとう見てきました。 出だしからいきなり世界はゾンビによってほとんど壊滅状態。このあたりロメロ作品では常套の設定ですよね。 そして、タイトルが…