くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画感想「パラレルワールド・ラブストーリー」「神と共に 第一章 罪と罰」

「パラレルワールド・ラブストーリー」 原作を読んでいるのだが、ほとんど覚えていなかった。冒頭から意味ありげな映像と、反響するようなセリフの声が繰り返すので、どれもこれも何かあるなと思わせぶりに展開。最後の最後で全ての真相をあっさり見せてエン…

映画感想「パリ、嘘つきな恋」「リアム16歳、はじめての学校」「激怒」

「パリ、嘘つきな恋」 障害を逆手に取ったしゃれたラブコメディに仕上がっているのですが、どうもすっきりしないのは個人的な心情ゆえでしょうか。もう少し作りようがあるところも見えなくもないです。さりげないシーンの隅にどこか障害者を笑っている監督の…

映画感想「ベン・イズ・バック」「ランジュ氏の犯罪」

「ベン・イズ・バック」 映画としてはしっかりできているし、見応えのあるのですが、いかんせん暗い。終始どんよりと暗雲が立ち込めた感じで胸苦しくなってしまうには参った。監督はピーター・ヘッジズ。 ホリーら家族が仲睦まじく教会に通っている場面、時…

映画感想「コレット」「小さな恋のうた」「男と男に生きる街」「アリバイ」

「コレット」 シドニー=ガブリエル・コレットの半生。それほど期待してませんでしたが、なかなか良質な映画でした。主演のキーラ・ナイトレイの演技が抜群で素晴らしかった。監督はウォッシュ・ウエストモアランド。 19世紀の末、ガブリエル・コレットがプ…

映画感想「青い街の狼」「その人は遠く」「ろくでなし野郎」「密告」

「青い街(ブルータウン)の狼」 なんとも荒っぽい映画ですが、ここまで適当だと微笑ましくなってきますね。監督は古川卓巳。 飛行機から写真を撮ろうとシャッターを押した途端爆発。このオープニングだけ思いついてあとは適当に作ったという感じのストーリー…

映画感想「空母いぶき」「貞子」

「空母いぶき」 よくある戦争アクションかと思っていたのですが、意外に深さと重みのあるドラマでした。戦争に対する視線、人々の心の動き、そしてエンタメとしての戦闘シーンがうまい配分で組み合わされているために、本物に見えます。さらに、つまらないテ…

映画感想「風と共に去りぬ」

「風と共に去りぬ」 自分の映画人生の中でのベストワン映画、人生最後のスクリーン鑑賞と思って、午前十時の映画祭で見にいく。監督はビクター・フレミングだが、実際は製作のデビッド・O・セルズニックの映画というのが正しいと思う。 初期テクニカラーなら…

映画感想「居眠り磐音」「僕たちは希望という名の列車に乗った」

「居眠り磐音」 できが悪いわけではないのですが、どこか仕上がりが平凡。スピーディなストーリー展開なのですが鮮やかさがないために、物語の中でのエピソードにしか見えなく、主人公磐音の人間ドラマとしての苦悩の部分が弱く、薄っぺらい仕上がりになった…

映画感想「アメリカン・アニマルズ」「ガルヴェストン」

「アメリカン・アニマルズ」 若気の至りで犯した犯罪のなんとも無残な顛末を描いたちょっとモダンな映画。凝った映像演出とリズム感で見せていくのですが、結局、身勝手な犯罪者の話というどこかスッキリしないエンディングの映画でした。監督はバート・レイ…

映画感想「コンフィデンスマンJP」

テレビのスペシャル版程度の仕上がりですが、元々のドラマがそれほどのものではないので、十分楽しめました。脚本がそこそこなら三流監督でもそれなりの映画になるという黒澤明の名言を実践したような映画でした。監督は田中亮、脚本は古沢良太。 ダー子らの…

映画感想「オーヴァーロード」「レプリカズ」

「オーヴァーロード」 ノンストップで面白いのですが、よくよく考えると、ただの戦争アクションでよかったんじゃないかと思う。地下実験室のゾンビ研究はなんだったのかという感じで笑ってしまった。監督はジュリアス・エイバリー。 時は第二次大戦末期、ノ…

映画感想「青年の椅子」「祈るひと」「いのちの朝」「堂堂たる人生」

「青年の椅子」 全くの能天気で陽気なサラリーマン喜劇という感じの一本で楽しかった。監督は西河克己。 九州から東京へ出てきた熱血社員の裕次郎が、会社内の権力争いに巻き込まれながら、最後は正義を貫いてハッピーエンド。 一体いつ仕事をしているのかと…

映画感想「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」「パパは奮闘中!」「轢き逃げ 最高の最悪な日」

「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」 見るつもりはなかったのですが、友人に勧められ見に行きました。これはなかなかの秀作。余韻が残ってとってもいい映画でした。映画のテンポもいいし、さりげない物語に潜む人生の機微がとっても素敵です。監督は…

映画感想「芳華 Youth」「青年の樹」「白い夏」

「芳華 Youth」 近代中国史はほとんど知識がないのですが、そんな激動の時代を背景にした青春群像劇としては、とってもみずみずしくて爽やかな佳作でした。ただ、エピソードがちょっと散漫になって、あれもこれもになりすぎたのと、女の子が全部同じ顔に見え…

映画感想「スケート・キッチン」「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」「ラ・ヨローナ 泣く女」

「スケート・キッチン」 ドキュメンタリータッチで、手持ちカメラを多用した作品で、これという物語はないのですが、荒削りな映像が逆にみずみずしい少女たちの姿を赤裸々に捉えていて素朴で楽しかった。監督はクリスタル・モーゼル。 主人公カミーユが大好…

映画感想「若い川の流れ」「お転婆三人姉妹踊る太陽」

「若い川の流れ」 とっても洒落た素敵な映画でしたが、脚本の構成がやや甘いのか長く感じてしまったのは本当にもったいない。もう一考して、見直して仕上げたら傑作になった感じです。でも今ではこういう映画は作れなくなりましたね。楽しかった。監督は田坂…

映画感想「ジョーズ」「ハイ・ライフ」

「ジョーズ」 これでスクリーンで見るのも見納めかと思って見に行きました。やはり面白い。この時代の映画にハズレはないです。監督はスティーブン・スピルバーグ。 オープニングの有名なカットから、畳み掛けるような展開、それでいてシンプルなストーリー…

映画感想「イメージの本」「12か月の未来図」

「イメージの本」 全くついていけない。語りだけでセリフはなく、様々な映画のワンカットをつないでいく一方で、別のシーンが絡む。サイケデリックな色彩と、短いカットの連続にリズムも物語もメッセージもつかむことができなかった。正直、観客を意識してい…

映画感想「美しい庵主さん」「春の夜の出来事」「男なら夢を見ろ」

「美しい庵主さん」 ほのぼのしたたわいのない映画。なんの変哲も無いが、芦川いづみの尼さん姿がなんとの色っぽくて可愛い。監督は西河克己。 山間の尼寺に東京から男女の大学生がやってくる。女性はかつてここにきたことがあり、懐かしさでやってくるが、…

映画感想「希望の灯り」「幸福なラザロ」「ドント・ウォーリー」

「希望の灯り」 とっても絵作りのセンスのいい心温まるヒューマンドラマでした。何気ない話なのに、そこかしこに胸に迫るあったかいものが見え隠れする。ちょっとした佳作。監督はトーマス・ステューバー。 広い景色から、とある大型スーパーの売り場。背後…

映画感想「名探偵ピカチュウ」「映画賭ケグルイ」

「名探偵ピカチュウ」 ポケモンがハリウッドで実写、しかもおっさん言葉を喋るCGピカチュウということで、まぁ期待もしてなかったのですが、ぬいぐるみのようなポケモンたちがよちよち歩く画面はなかなか愛くるしくて楽しかった。まあ映画は普通レベルでした…