「王様とボク」の前田哲監督作品と言うことで見に行ったが、何ともゆるい、ゆるゆるの映画だった。
設計士の主人公孝祐が定年退職するところから映画が始まり、自宅を片づけていると学生時代に文通していた福井に住む少女美月との手紙を発見、その少女に会うために福井へ向かう。
一方この男には別れた妻がいて、その娘結花が近々結婚する。しかしその娘は思うところがあって一人福井へ旅にでる。
こうして福井で主人公の娘らしい結花と孝祐と出会い、お互い知らないままに声を交わす。また、結花は主人公が文通していた少女美月の今の姿の女性と出会い、さらに孝祐と美月は奇跡の再会をする。
物語は途中からだいたいわかってくるし、これといって特筆すべきシーンもない。ただ、せりふもシーン展開もゆるゆるでわざとしてるのではないかとおもえるほどにあまったるい。
リアリティと言うよりファンタジーという感じのドラマ仕立てで、これという驚きもないし、スランプに陥ったバイオリニストが福井に来る展開だけが誰ともつながっていないように思える。もしかして、そんな説明シーンがあったのか気がつかなかった。
結局、なるようになってエンディング。まぁ、ふつうのドラマだったかなと思います。