2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
「花束みたいな恋をした」 さすがに坂本裕二脚本、とっても素敵な恋愛ファンタジーに仕上がっていました。物語全体のまとまりはテレビドラマ的でも有りますが、偶然が偶然を呼び、有り得ないラブストーリーが、ひとときの現実を忘れさせてくれました。監督は…
「プラットフォーム」 グロい上に暗い。恐ろしいほどに陰惨な不条理劇だが中身がシュールでなんのことか理解しきれなかった。何かメッセージは見える気もするのですが描ききれなかった一本。監督はガルダー・ガステル 何やら豪華な食事が準備されている場面…
「白昼堂々」 はちゃめちゃなコメディですが、頭から終わりまで勢いがあって楽しい。監督は野村芳太郎。 デパートでスリを繰り返す主人公たちの場面から映画が始まり、かつての盟友2人が再会。一人はデパートの防犯係、一人はスリ集団の元締めみたいになって…
「KCIA 南山の部長たち」 面白いのだが、1979年の大統領暗殺事件を元にしたフィクションとテロップして始まっているのだからもう少し娯楽性に工夫があっても良かったかと思います。主人公のキム部長の人間ドラマを前面に出した脚本は分からなくもないのです…
「どん底作家の人生に幸あれ!」 ディケンズの「ディヴィッド・コパフィールド」を原作にした映画ですが、最初は面白いのか面白くないのかわからないままに入り込むのですが、いつの間にか主人公の波乱万丈の人生に翻弄されながら見入ってしまいました。現実…
「エマの秘密に恋したら」 題材が面白くても脚本と演出が悪いとC級レベルの作品になるという典型的な一本。面白いはずなのに、安易な設定と展開でダラダラしてるようにしか見えない映画でした。監督はイリース・デュラン。 主人公エマがプレゼンで大失敗し、…
「昭和枯れすすき」 野村芳太郎監督の円熟期の佳作という感じの仕上がりがとっても素敵で切ない作品で、今見ればまさに昭和の世界という空気が満載。兄妹のどことなく危険な一歩手前の感情の重なりが胸に響きました。 刑事の原田と妹の典子がいつもの朝を迎…
「43年後のアイ・ラヴ・ユー」 いい映画になるはずなのですが、脇役が描ききれていないためにお話が薄っぺらくなった。さらに、リリィの若き日を演じた女優が大女優に見えないので、老人になってからのリリィと貫禄が違いすぎてちょっと残念。脇役をもっと大…
「パリの調香師 しあわせの香りを探して」 これが思いのほかいい映画でした。こういうタイプの映画は初めて見た気がします。静かに張り巡らされた伏線が次第に根を張るように物語にしみ入ってきて、見ている私たちに訴えかけてくる感動にとてもいい感じに映…
「素敵な今晩はわ」 全くお気楽な普通の作品でした。監督は野村芳太郎。 自動車教習所に勤める主人公浜村には女っ気もなく平凡な日々。そんな彼がある夜、一匹の犬を拾う。その犬を抱いて寝ると、以前街角で見かけた美しい女性由利子の夢を見るようになる。…
「アンチ・ライフ」 なんの工夫もない典型的なB級映画。正直使い古された展開とラストシーンの適当さには参った。まあ時間つぶし程度の映画でした。監督はジョン・スーツ。 謎のウイルス流行により人類滅亡の危機に瀕した地球、選ばれた富裕層の人類最後の…
「キング・オブ・シーヴズ」 もっと面白く作れると思うのですが、実話ゆえか、脚本の弱さか、人物それぞれがどれもバラバラで、しかも筋の通った話が全部脇道に逸れてしまって、それでも最後はみんな仲良しってどんな展開やと唖然としてしまった。勿体無い映…
「ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画」 面白かった。アジアで初めて火星探査船の打ち上げに成功したインドのミッションを描いた実話ですが、エンターテイメントとしてよくできているので退屈しない。見せ場の配分も的確で、ダンスシーン…
「チャンシルさんには福が多いね」 監督のキム・チョヒはホン・サンスのプロデューサーをしていたということで、非常に作風が似ているがやはりホン・サンスではないので、緩やかなテンポだけが似ていて映画としてのリズムは整っていないので、僅かに眠くなり…
「Swallowスワロウ」 なかなかのクオリティの映画なのですが、始まりからラストまでストレスに押し潰されそうになる息苦しい映画だった。異食症という、異物を口に入れる病をきっかけに展開するスリラーサスペンスですが、ラストはしっかり人間ドラマに仕上…
「大コメ騒動」 よくもまあこんな適当な映画公開したなという仕上がりの一本。登場人物が誰一人として生き生きしてこないし、演出に力も入ってない。脚本も大体の仕上がりでテレビレベル程度の映画だった。井上真央久しぶりだったので見に行ったががっかりで…
「どんと行こうぜ」 なかなか面白い。映画全体にバイタリティと勢いが満載で、話は雑多だが若々しさだけで突っ走っていく迫力のある映画でした。脚本は新人時代の大島渚と野村芳太郎。監督は野村芳太郎。 大学の放送研究部の梨花たちが、学生の生活について…
「美少女戦士セーラームーン Eternal 前編」 ただ懐かしいだけで見にきた。背中が気恥ずかしくなる展開の連続ですが、楽しかった。監督は今千秋。 皆既日食になるひ、ちびうさは30世紀に戻る日がやってくる。今や女子高生になった月野うさぎらセーラー戦士た…
「FUNANフナン」 アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞受賞作品ということですが、アニメーションの技術の秀逸さより、扱ったテーマによって獲得したという作品でした。重いし、地味だし、正直しんどかった。ラストの感動よりもそのテーマがのしか…
「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」 これは面白かった。香港アクションコメディという空気感と抜群のカメラワークの大胆さ、そしてスケールの大きな映像演出、そしてテンポの良い展開に終始楽しめました。古き香港映画の中途半端な日本描写も笑える傑作でした…
「角帽三羽烏」 ほのぼのゆるゆるのロマンティックコメディ。まさに映画全盛期のやっつけ仕事のような一本ですが、気楽に楽しめます。監督は野村芳太郎。 大学の成績が芳しくなくて事務室で絞られる主人公三人の姿から映画は幕を開ける。そしてそれぞれの恋…
「ジョゼと虎と魚たち」(アニメ版) 原作が名作なのでどんな形で映像化してもそれなりに感動してしまうが、二十年前の犬童一心監督作品がその年にベストワンの私にとって不安だらけの観賞。でも相当に涙ぐんでしまいました。さすがに犬童監督版ほどのインパク…