「パウロ 愛と赦しの物語」
正直言って本当に退屈な映画でした。映画になっていないと言われればそれまでですが、これという展開の面白さもないし、話にポイントもないし、画面は暗いし、前半何度も眠気が襲ってきてしまいました。監督はアンドリュー・ハイアット。
時はローマ皇帝ネロの時代。圧政でキリスト教徒は迫害され、残虐な方法で処刑されている。紀元67年ローマの街が大火に見舞われ、その犯人をキリスト教徒と断言したことからさらに迫害がエスカレート、ここにキリストの使徒であるパウロも牢につながれることになる。
ギリシャ人で、様々なコネもある医師ルカはパウロの教えを書き留めるべく、門番を買収して度々パウロを訪ねるようになる。
ここに、この地の執政を任されたローマ軍司令官マウリティウスがやってくる。彼の娘は病に伏せっていたが、ローマの神を信じ、その力に頼っていた。しかし、ある時苦しむ娘を見たマウリティウスはとうとう医師のルカを頼る。ルカは投獄された人々を助けることを前提に娘を助ける。
やがて、パウロは処刑されるが、死してのち、パウロはキリストの姿を見ることになり映画が終わる。
かつてはこの手の史劇は、大スペクタクルがほとんどだったが、今回の作品は、どちらかというと信仰と人間ドラマとして描かれている。かなり地味なストーリーということもあり、また画面も特に秀でたものではないこともあり、ラストまでしんどかった。