くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2018-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「タリーと私の秘密の時間」「銀魂2 掟は破るためにこそある

「タリーと私の秘密の時間」 どこか不思議な空気を感じて見た映画でしたが、案の定こういうラストかという一本。少々、デフォルメがきつい気がしますが、映画作りというのはこういうものだと思うし、楽しむことができました。監督はジェイソン・ライトマン。…

映画感想「オーシャンズ8」「地の群れ」「肉弾」

「オーシャンズ8」 大好きなアン・ハサウェイほか豪華女優陣が一堂に会して、豪華な宝石をだまし取る豪華な映画なので、出来栄えの良し悪しはどいでもいいのですが、まぁ映画としては普通の娯楽映画という感じでした。監督はゲイリー・ロス主人公デビーが出…

映画感想「カメラを止めるな!」「追想」

「カメラを止めるな!」 社会現象になって、連日の終日完売、シネコンからミニシアターまで公開された話題の映画を見に行く。果たしてどれほどのものかと半信半疑だったが、正直面白かった。シンプルな物語と何と言ってもテンポが抜群にい。これは監督の編集…

映画感想「ミッション:インポッシブル フォールアウト」「夏の夜は

「ミッション:インポッシブル フォールアウト」 完全にアクション映画に成り下がってしまって、ラストの鮮やかさなどというのは全くなくなってしまったが、アクションに徹した今回の映画づくりは評価できるレベルでした。二時間半近くあるのに全然飽きないし…

映画感想「変奏曲」「正午なり」

「変奏曲」 甘ったるくて気だるい空気感を伴ったフランス映画のような雰囲気の一本でした。監督は中平康。主人公杏子がカフェでかつての恋人森井と再会する。パリに長く住む森井は、過去にとらわれながら行き場のない毎日を送っていた。一方の杏子は過去を捨…

映画感想「スターリンの葬送狂騒曲」「2重螺旋の恋人」

「スターリンの葬送狂騒曲」 スターリンの死からフルシチョフが実権を取るまでのドタバタ劇をコメディ?風に描いた作品であるらしいが、コメディに対するセンスの違いか、全然笑えず、普通の映画にしか見えなかった。監督はアーマンド・イアヌッチ。映画は19…

映画感想「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」「ゴースト・

「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」 先日見た「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」の一つ前の作品で、あれよりはスッキリとして面白い出来栄えになっていました。物語の構成が良くできているのだろうと思いますが、どこかテンポが合わ…

映画感想「グリース」「最初で最後のキス」「魔術師」

「グリース」 ロードジョーで見て以来だから40年近くぶりに見ました。映画の出来栄えは普通なのは初めて見たときと変わらないのですが、大好きな映画の一本です。どの歌もついつい口ずさんでしまうし、ラストシーンに至っては踊りだしたくなってしまいました…

映画感想「ひろしま」「星空のマリオネット」「津軽じょんがら節」「

「ひろしま」(デジタルリマスター版) 四万人以上の広島市民の協力の元に仕上げられた反戦映画の一本。映画の出来栄えはともかく、当時の映画人、知識人、広島市民の原爆反対への熱い想いの結晶という意味では必見の一本だった気がします。監督は関川秀雄。製…

映画感想「センセイ君主」「野いちご」「第七の封印」

「センセイ君主」 プロならもうちょっといい脚本がかけてもいいだろうという出来栄えの映画で、凡作の下の仕上がりの作品でした。ただ、浜辺美波が抜群に面白く、それだけでなんとか持っている感じでした。監督は月川翔。主人公佐丸あゆは、高校に入れば普通…

映画感想「あのバスを止めろ」「ウインド・リバー」

「あのバスを止めろ」 もっと適当な映画かと思ったが、意外に面白かったし、なかなか良くできていました。ただそれぞれのキャラクターの背景を描きすぎたために、全体の映画の中心がブレてしまったのが残念です。監督はダビデ・マレンゴ。フェードインアウト…

映画感想「処女の泉」「夏の遊び」

「処女の泉」(デジタルリマスター版) 何度目かのイングマール・ベルイマンの代表作を見る。やはり圧倒される。神の不在を問うて徹底的な迫力で描き切る精神世界の頂点は、人知を超えた映像である。このレベルになると私のような凡人が感想などという生意気な…

映画感想「ヒトラーを欺いた黄色い星」「ファニーとアレクサンデル」

「ヒトラーを欺いた黄色い星」 第二次大戦時、ベルリンに潜伏した七千人のユダヤ人のうち4人の実在の人物に焦点を当てたいわばセミドキュメンタリーである。役者が演じる物語の合間に証言を交えていく展開で、ストーリー作りの面白さというよりほとんどドキ…

映画感想「イマジネーションゲーム」「ボリショイバレエ 2人のスワン

「イマジネーションゲーム」 話が面白そうだったので観に行った。オリジナルならこのくらいならよくできたレベルだと思うのですが、細かいところがやや雑なのが気になり、ちょっと手慣れた素人映画レベルの一本でした。監督は秦泰介一人の女性真紀子がスマホ…

映画感想「ストリート・オブ・ファイヤー」(デジタルリマスター版)

「ストリート・オブ・ファイヤー」(デジタルリマスター版) これまでみてきた映画の中でも大好きな一本、デジタルリマスター版で再上映があったのでみた。監督はウォルター・ヒル。やっぱり面白い。血が湧き肉が踊るとはこのことだね!オープニングからスピー…

映画感想「クレアのカメラ」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」「

「クレアのカメラ」 とっても柔らかい色調で、例によって何気無い話なのですが不思議なムードが漂う映画。この魅力には毎回引き込まれます。監督はホン・サンス。映画会社で働くマニが仕事をしているシーンに映画が始まる。カンヌに仕事できていた彼女は突然…

映画感想「坊やの人形」「さらば夏の光」「煉獄エロイカ」

「坊やの人形」 「坊やの人形」「シャオチの帽子」「りんごの味」の三部構成の作品ですが、どれもとってもほのぼのさせてくれるヒューマンドラマでした。 「坊やの人形」は監督はホウ・シャオシェオシェン。 ピエロの格好をしたサンドイッチマンの主人公が歩…

映画感想「未来のミライ」「あらかじめ失われた恋人たちよ」

「未来のミライ」 アニメーション画を駆使したファンタジー色溢れる素敵な作品で、これという話があるわけでもなく、4歳の男の子くんちゃんの家に赤ちゃんが生まれたことから展開するくんちゃんと赤ちゃんのミライちゃんの成長の物語。とにかくほのぼのさせ…

映画感想「BLEACH」

「BLEACH」 なんともキレのない演出と展開、しかも物語構成の配分もなってない。どうもこの佐藤信介という人はアクションが苦手なのだろう。面白みも斬新さもないありきたりのだらだらアクションに参った。もっといい話だし、もっと面白い話なのに本当に残念…

映画感想「小説家を見つけたら」

「小説家を見つけたら」 とっても知的でいい映画でした。こういう洗練された映画を見ると、自分の中に何かが変わるような気がします。監督はガス・ヴァン・サント。下町のブロンクス、バスケットコートで黒人の若者たちがバスケットをしている場面から映画が…

映画感想「君が君で君だ」「エヴァ」

「君が君で君だ」 物語が完全に破綻した独りよがりの映画。ラストまでストレスが溜まるだけの一本でした。いったいどこをどう描きたいのかが監督自身の頭の中にしかなくて、それを映像にするのに芸達者な役者の演技のみに任せている感じ。監督は松井大悟。二…

映画感想「藍色夏恋」「ジュラシック・ワールド 炎の王国」

「藍色夏恋」 とっても素敵な青春ラブストーリーに出会いました。ここまで清しいほどにピュアで切ないほどに純粋な物語に出会うと心が洗われてしまいますね。校舎の落書き、夜のプール、クラブの大会、自転車通学、浜辺の花火、体育の先生への想い、夏の海、…

映画感想「スーパーシチズン 超級大国民」「ナイルの娘」

「スーパーシチズン 超級大国民」 映像を操るとはこういうことを言うのだろう。色彩と物語、過去と現代を縦横無尽に駆使して描く一人の男のドラマ。そして台湾の歴史。作品のクオリティは相当に高いがいかんせん台湾の歴史に疎いので前半入りきれなかった。…

映画感想「セラヴィ!」「グッバイ・ゴダール!」

「セラヴィ!」 国柄の違いで、最初は受け入れられないが、次々と起こるあり得ないトラブルの連続に嫌気がさした後に一気にほんのりとしたラストで締めくくる。まさに物語作りの常道を丁寧に描いた作品。ある意味、典型的なフランス映画的と言えなくもない一…

映画感想「アメリカン・アサシン」「正しい日 間違えた日」

「アメリカン・アサシン」 ノンストップで繰り広げられるアクションシーンの連続に飽きさせないのだが、すとリーの展開に工夫のないのはどうも私の好みではないです。原作がありとはいえ、ちょっと雑なところも見え隠れするリアリティのなさが物足りません。…

映画感想「七人の侍」(4Kリマスター版)「虹色デイズ」

「七人の侍」(4Kリマスター版) 打ちのめされますね。この前見たのはいつだったか忘れましたが、何度見ても、こんなオリジナルストーリーは浮かびませんし、ここまで細部まで練り込まれた構成は出来ません。唯一無二の傑作というのが残っていると思いますが、…

映画感想「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」「アーリーマン ダグと仲

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」 まず時は1973年であることをしっかり心に刻む。その上でこの映画を見ると、かなり細かいところまで仕上げられた秀作だと思います。男女間の性差別は社会的な地位のみならず恋愛においてもはっきりとそして露骨に存在してい…

映画感想「菊とギロチン」「ルームロンダリング」

「菊とギロチン」 大正末期を背景に、たくさんのエピソードを交えた青春群像劇ながら一本通った筋が全くブレないなかなかの秀作。監督は瀬々敬久。例によって3時間を超える長尺作品である。関東大震災が東京中心部で起こった大正の時代、夫の暴力に喘ぎ、自…

映画感想「パンク侍、斬られて候」「旅の重さ」

「パンク侍、斬られて候」 なんとも言い難い出来栄え、宮藤官九郎の脚本独特の、ユーモアの中に何気ない深み、が今回はでていないし、とにかく物語の緩急が整理できていなかった。もともとネット配信用というだけあって一気に見る必要のない構成になっている…

映画感想「 ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」「

「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」 一昔前の正統派ゴシックホラーという感じの作品で、どこか懐かしい空気感が漂う一本、ただ、全体の流れはどこか退屈だった。出てくるキャラクターがわかるようでわからない中途半端な描写ゆえなのか…