くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」

パイレーツオブカリビアンワールドエン

いやいや、大ヒットシリーズの最終編、とにかく最高におもしろかった。そして最高に感動できました。
期待はしていましたが、期待以上におもしろかったといえますね。

そもそもこのシリーズ、一見、ジョニー・デップジャック・スパロウが主人公なのですが、物語の進行の中ではどちらかというと脇にそれることが多い、しかも、一般的に考えられるような、公明正大、正義の味方的なヒーローではなく、ある時は平気で裏切ったり、こうかつに振る舞ったり、逃げ回ったりと、かっこわるいシーンがいっぱい。ふつうに、敵と味方の勧善懲悪のストレートなアドベンチャーだと想像して見ていると、訳がわからなくなる。

それでも、惹かれてしまうのが、なんといってもジョニー・デップの個性豊かな演技である。

自ら考えた海賊の化粧といい、衣装といい、平凡なようで、存在感抜群、それに演技さえもがなんとも滑稽きわまる。でもよく見てみると、かなりかっこいいから困ったものだ。

この第三部「ワールドエンド」では、黄泉の国で訳のわからない労役に服しているジャック・スパロウが、何とも訳のわからない展開でウィル・ターナーオーランド・ブルーム)とエリザベス(キーナ・ナイトレイ)に救われ、砂漠の中から、船に乗って(なんで?石のカニが運んでくる)現れるのだから最高!

あとはもう全員が現実の世界へと元に戻る謎解きも、それほど、なぁるほどとうなるような展開もなく、あれよあれよとひっくり返ってしまう。

ストーリーのあちらこちらが、ネタバレばかりなので、感想が書きにくいのですが、そんな展開が次々と続くのである。

第二部がやたらとアクションシーンの連続ではらはらどきどきと引き込んでくれたのと少しうってかわって、この「ワールドエンド」は正当に今までの物語をまとめていきながら、起承転結をつけて、クライマックスを迎えます。

クライマックスはとにかく圧倒、もう、一瞬たりとも目を離せないアクションの連続と、スペクタクルシーンの連続に目を奪われます。そして、そんな息つく暇もないクライマックスの中に少しづづ、この最終回のラストシーンへとつながるシーン、感動のラストシーンの伏線がきっちりと張られていきます。

そして、ラストは・・・それはここでは書かないでおきましょう。きっと、もう一度見たくなりますよ。
さらに、エンドタイトルの後にもうワンシーンが隠されているのは今までのシリーズと一緒です。絶対に画面が明るくなるまでたたないこと。

これだけ、三本のシリーズがまとまっていたのは久しぶりですね。よかったよ!