くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「同棲時代 今日子と次郎」

「同棲時代 今日子と次郎」

昭和色満載の演出と映像、キャラクター設定がとってもノスタルジック。それでいて映画全体はしっかり構成されているから大したものです。由美かおるがこんなに可愛らしくてチャーミングだったことに今更気がつきました。今なら大ファンになってるところですね。監督は山根成之

 

今日子が交差点で学生時代の友人次郎と再会するところから映画は始まります。飲み歩いた後、今日子が、今夜は泊まろうと言い出しホテルへ。そして夜明け、今度は一緒に住もうと次郎の部屋にやってきてそのまま同棲生活を始めます。あれよあれよというオープニング、そして物語は二人のSEX三昧の日々が描かれ、今日子に言いよる勤め先の社長のエピソードはあるものの、これという劇的な展開はありません。

 

やがて、今日子は妊娠しますが、次郎は大反対し、別れる決心までします。この辺りいかにも昭和ですね。そして今日子はこのまま一緒に暮らしたいので中絶を決意。手術後ベッドに横たわる今日子のところに次郎が駆けつけて映画は終わる。

 

窓の外の灯りを変えて時間の流れを作ったり、細かいカットの繰り返しやストップモーションを使ったりと映像にリズムを生み出す方法は、一昔前のパターンながら、映画はちゃんとまとまっている。由美かおるの抜群のプロポーションとかわいらしさも映画を引っ張る素敵な作品でした。