くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「プライベート・パーツ」「ロベルトは今夜」

「プライベート・パーツ」

C級の「サイコ」という感じで、ホラーサスペンスとして楽しめました。あれよあれよと展開するスリリングな怖さがなかなかの一本、少々グロいシーンもあり、変態シーンもありで面白かった。監督はポール・バーテル。

 

あるカップルがベッドでSEXしている場面から映画が始まり、カーテンの向こうに足が見える。SEXしていた女性ジュディがカーテンを開けるとシェリルという友達が覗き見している。怒ったジュディはシェリルを追い出し、シェリルは、叔母マーサの経営するホテルにやってくる。いかにも不気味なホテルについたシェリルはとりあえず数日泊めてもらうことにする。まもなくして、ジュディの彼氏がシェリルを探しにくるがたまたま出会ったムーン牧師に、三階の部屋に来なさいと誘われ行ってみたところ、廊下で首を切られてしまう。なんともショッキングなシーンがいきなりである。

 

シェリルはシャワーを浴びようと風呂場に行くが何やら物音がして見られている気がして寝室に逃げ込む。またしばらくしてジュディも探しにくるが巧みに地下室に誘導され何者かに殺される。全く見えないホラー展開に結構楽しんでいると、実はマーサにはジョージという名の息子がいて、写真を撮るのが趣味である。彼はのぞき穴からシェリルを覗いたり、透明な人形に水を入れて、顔に写真を貼り、自分の血液を注射器で入れて悦に浸るという変態的な趣味の男だった。

 

一方、シェリルは合鍵を作るために街へ行き、そこでジェフという青年と知り合いデートに誘われる。このホテルにはかつてアリスという少女が泊まっていて、突然行方不明になったとジェフが話す。アリスのことばかり言うジェフに愛想をつかしてホテルに戻ったシェリルだが、ジョージがのぞいているのを知って、誘惑し部屋に来るように誘う。

 

ジェフは、シェリルと仲直りするべくホテルにくるがマーサに罵られた挙句、地下のスペースに閉じ込められてしまう。シェリルに誘惑されたジョージはシェリルを自室に招く。ところが、ジョージは注射器を取り出して、自分の血をシェリルに注射しようとして来たので、シェリルはジョージを殴り倒す。そこへマーサが飛び込んで来る。ジョージの胸がはだけてみると、それは女性の体だった。マーサと揉み合ったシェリルはマーサも殴り倒す。

 

そこへ、ジェフが戻ってこないのを心配したジェフの父が警察を連れてやってくる。そして地下室で、首を切られたアリスの死体を発見、さらにジェフを救い出す。全てが解決したかで警察が帰ろうとすると、マーサが兼ねてからいっていたホテルの説明の声が聞こえる。なんとそれは人格が入れ替わったシェリルの姿だった。こうして映画は終わる。

 

シャワーシーンや覗きの趣味など「サイコ」を思わせる場面も散りばめられ、作られた時代を彷彿とさせる作品ですが、それなりに見せ場の連続が面白い映画で、決して駄作という感じではなかった気がしました。

 

「ロベルトは今夜」

いったいこれはなんの映画なんだと言う感じの本当に奇想天外な作品だった。中途半端なエロシーンの連続と、よくわからないような人間関係、さらに突然サイレントになったりとやりたい放題の映画でした。正直ストーリーは把握できていません。監督はピエール・ズッカ。

 

一枚の絵画を酷評しているオクタビアと友人の場面から物語は始まる。どうやらオクタビアの妻がロベルトと言って、彼女をいろんな男と関係させながら、それを覗き見するオクタビアの変態性が物語らしい。

 

中途半端なエロシーンが散りばめられ、縛られたり、男達に弄ばれたりするロベルトだが、一方で男達を手玉にとっている風も見られる。アントワーヌという青年を養子に迎えて、彼も絡めての奇妙なストーリーが展開するが、結局、オクタビアは死んでしまい、ロベルトはアントワーヌとローマに行くことになる。

 

突然1944年というテロップが出て、病院でナチスの将校を看病する看護婦姿のロベルトが出て来て、突然サイレントでやり取りした挙句ナチス将校は連行されていく。この後にエピローグがよくわからず、突然真っ赤な衣装に変わったロベルトがアントワーヌと立っていて映画は終焉に向かう。

 

正直、全然把握できない映画でした。解説できる方いたら是非コメントが欲しいです。