くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」

ハングオーバー

ゴールデングローブ賞作品賞受賞、口コミで大ヒットし、日本公開も映画ファンの署名等によって実現した話題作である。

とある街?今や結婚式が間近になっている会場で花婿がこない。そこへはいる一本の電話。「たぶん間に合いそうにない」
そしてタイトル。
音楽のリズムに合わせて映像が移り変わり主要なクレジットが終わると物語は二日前に。

花婿の結婚を二日後に控えた友人たちと花嫁の弟がラスベガスでお祝いパーティをやろうと企画。花嫁の父に借りたベンツに乗ってベガスの高級ホテルのスイートへ。
そして屋上で乾杯!と、画面は暗転して部屋の中。鶏がうろつき、セクシーな女性がドアをでていくショットが映る。

いきなり本編へ引き込んでしまうこの映画、とにかく楽しい。いったいあの乾杯の後何があったのかを解明するミステリーと行方不明になった花婿を捜す謎解きが絶妙のテンポでコミカルに笑いの中で描かれていく。
もう始まったらあれよあれよと吸い込まれてスクリーンから目を離せない。

センスの良い曲が次々と流れ、まるでその曲に乗せられるかのように展開するドタバタコメディの何とも毒のないおもしろさは抜群。
つぎつぎと明らかになる昨夜の出来事が、なんせ楽しい。

子持ちの美女との結婚、アジアンやくざによる脅し、さらにマイク・タイソンまで登場して、豪華なのかはちゃめちゃなのかなんでも有りで、非情に練り込まれた脚本があきさせない笑いを次々提供してくれます。
そして、花婿はどこに?とあきらめたところで、冒頭の電話をかけるシーンへ。ところがそこでひらめいた義理の弟、花婿は屋上の最初に乾杯したところに置き去りにされている。
そして駆けつけた三人とようやく再会した花婿は一路式場へ。
しかも、ラストはハッピーに終わってくれるのがなんともうれしいですね。

見終わって、ああおもしろかったといえる傑作コメディサスペンス?でした。