くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2008-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「神様のパズル」

宣伝フィルムの頃から、主演の天才少女サラカを演じる谷村美月の何ともいわれない色気につられて見に行った。 劇場内は私一人、つまり、全然ヒットしていないのですが。天才少女が宇宙を創る、その舞台設定の中で青春ラブストーリーが展開していくという異色…

映画感想「山桜」

藤澤周平原作作品となれば、よほどの理由がなければ行かないのですが、なんせ、田中麗奈さんが初時代劇ということで、かなり注目していたので、見に行きました。監督は2000年に田中麗奈主演で「はつ恋」を監督した篠原哲雄。あの作品もそうでしたが、美…

映画感想「ザ・マジックアワー」

三谷幸喜監督ひさしぶりのスクリーン作品である。 誰もが期待し、誰もが、絶対楽しめる、絶対面白いと思って気負いで出かけたことだろう。ギャングのボスの女を寝取ってしまった主人公(妻夫木聡)が、苦し紛れに伝説の殺し屋を探してくるとうそをつくところ…

映画感想「Mr.ブルックス完璧なる殺人鬼」

なんと今や大俳優のケヴィン・コスナーが殺人鬼を演じた、しかもどちらかといえば小品でB級のサスペンス作品にである。前評判もなく、といって、派手な宣伝もなかったこの「Mr.ブルックス完璧なる殺人鬼」、ほんの最近見た宣伝フィルムのおもしろさと、ど…

映画感想「アフタースクール」

最後の最後にだまされますよってキャッチフレーズのこの作品。ラストシーンにはだまされたというより、そうかそうだったのかと納得してしまいました。 お見事、これこそ、どんでん返し謎解き映画の醍醐味、そして、小粋でしゃれた映画の代名詞のようなできば…

映画感想「最高の人生の見つけ方」

自分の年齢も50歳に近づいてくるにつけ、日頃気にするのは自分の今までの人生とこれからの余生のことですね。 神姫くさいと思われるかもしれませんが、この年になると、そんなことを考えるようになりました。そんなわけで、名優二人が繰り広げる余命6ヶ月…

映画感想「ナルニア国物語第二章カスピアン王子の角笛」

ウォルトディズニーが仕掛けた一大イベントシリーズ、ナルニア国物語。その第二章がいよいよ公開された。 第一章はさすがにやや子供向きのシーンがなきにしもあらずであったし、全体のストーリー展開もやや散漫な部分も見られたが、今回の「ナルニア国物語第…

映画感想「僕の彼女はサイボーグ」

宣伝フィルムを見たときから、ちょっと期待はしていました。一方で韓国のクァク・ジェヨンという監督ゆえに,かなり不安もありました。 韓国映画はまだまだ稚拙ですからね。さて、出だしは結構いいです。突然、主人公小出恵介の前に現れて、はちゃめちゃな行…

映画感想「ミスト」

最初に、この書き込みは完全にラストをネタばれしています今までの映画の常識を覆すならこの作品を見てみるのもいいかと思います。 夢の工場としての映画のストーリー展開の常道を完全に覆す。それをもっとも効果的な卓越した演出で見せたのがこの作品です。…

映画感想「隠し砦の三悪人THE LAST PRINCESS」

いわずと知れた黒澤明監督の三大名作といわれる一本「隠し砦の三悪人」をオリジナルとしたリメイク作品である。 とはいえ、あくまで原案を使い、オリジナル脚本をもとにしているとはいえ、先日の「椿三十郎」とは違って、かなり改編しています。もともとの展開…

番外編 舞台感想「トゥーランドット」

本日、かねてからチケットを買っていた舞台「トゥーランドット」を妻と二人で梅田芸術劇場へ見に行った。いやぁ、本当に良かった。人生50年近く生きているが、舞台ミュージカル(祝祭音楽劇となうっていますが)であそこまで感動したのは初めて。 ラストは…

映画感想「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」

ダニエル・ディ・ルイスがアカデミー賞主演男優賞を受賞したポール・トーマス・アンダーソン監督の「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を見る。本当に見ごたえのある秀作であった。カリフォルニアで石油の採掘で一攫千金をねらう一人の男の物語。 こう聞くと私…

映画感想「スパイダーウィックの謎」

結構評判がいい。もともと見るつもりだったものの、日本語吹き替え版しか近くでは上映されないために今まで伸ばし伸ばしにしていた。時間も空いたことだし、いつまで経っても字幕版を見れそうにないので仕方なく吹き替え版を見た。評判どおり、結構面白かっ…

映画感想「相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

テレビ版で大人気で、私もすっかりファンの水谷豊主演の「相棒」の劇場版を家族四人で見に行きました。 なんせ、家族中が大ファンのこのドラマ、満を持しての劇場鑑賞となったわけです。とにかくおもしろい。 最初から最後まで画面に食い入るように見入ってし…

映画感想「少林少女」

大ファンの本広克行監督の「少林少女」を見る。 もちろん、チャウ・シンチーの「少林サッカー」を明らかに意識しての物語であり、当然チャウ・シンチーも制作に参加している。それにあの太っちょとサラリーマン風のキャスト二人もゲストのごとく参加している。…

映画感想「紀元前1万年」

大嫌いなローランド・エメリッヒ監督作品である。 とはいえ、レイ・ハリーハウゼンの名作「恐竜100万年」のリメイクでもあり、宣伝フィルムでもそれなりの面白さを期待していたので、見に行くことになった。前作「デイ・アフター・トゥモロー」で、ローランド・…

映画感想「NEXT」

「ブレード・ランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」などの原作者フィリップ・K・ディックの「ゴールデンマン」の映画化「NEXT」を見る。2分先の未来を予知できる主人公を中心に、テロリストに仕掛けられた核爆弾の脅威からアメリカを救おうとす…

映画感想「フィクサー」

二日続けて社会はドラマを見ると正直しんどいです。 といっても、本日の「フィクサー」はもう少しサスペンスフルな内容だと思ったのですが、そういった面よりも社会ドラマ的な部分が多かったためか、やはり前半しんどかった。特に、日本の風土とその裁判主義…

映画感想「大いなる陰謀」

冒頭部分、アーヴィング上院議員(トム・クルーズ)にテレビジャーナリストのロス(メリル・ストリープ)が呼ばれるシーンから全編ひたすら、議論、議論の連続。アメリカ人の議論好きというか、対話好きというかがこれでもかと描かれていきます。一方で大学…

映画感想「ブラックサイト」

これといって期待していたわけではない映画です。 その期待通りというか、素直なサスペンス映画でした。 劇的な展開もないし、どんでん返しのような謎解きもない。サプライズのような犯人像もでてこない。奇抜といえば、ネットのサイトへのアクセスを利用し…

映画感想「王妃の紋章」

とにかく豪華絢爛とはこのことです。 極彩色の中国王朝の宮殿のシーンに冒頭から圧倒されてしまいます。 真紅と呼ぶにふさわしい赤、まばゆいばかりの黄色、透き通るようなコバルトブルー、それぞれが風のように、画面上を吹きすさんでいきます。出だしは、…

映画感想「犬と私の10の約束」

ひとえに、田中麗奈と池脇千鶴がでているというだけで見に行った作品です。 いいじゃないですか、そんな単純な目的で映画を楽しむのも。それに、そんな動機で映画を楽しむのが本来の形なのかもしれないと思うのですよ。物語は今さらいうまでもなく有名になっ…

映画感想「モンゴル」「クローバーフィールド」

アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた話題作「モンゴル」を見る。 「蒼き狼、地果て海尽きるまで」同様チンギス・ハーンの半生を描いた壮大な歴史ドラマだ。主演の浅野忠信をはじめアジア映画界の名優たちが顔をそろえた作品でもあり、そのできばえの定評…

映画感想「Sweet Rain 死神の精度」

他の人の感想はともかく、私はいい映画でした。 大好きな小西真奈美主演、といっても冒頭のエピソードだけですが、「Sweet Rain 死神の精度」あと数日で死ぬ運命にある人間が、そのまま死に値するか、そのまま生き続けさせるかという判断をする死神の物語。 …

映画感想「ランボー最後の戦場」

大阪は堺市鳳に誕生する新しいシネコンアリオ鳳の開館記念試写会で「ランボー最後の戦場」を見ました。 大学も決まり、春休みを満喫している息子と一緒に見に行ったのです。とにかく、めまぐるしいほどの戦闘シーンの連続、そして、やたらどぎつい殺戮シーン、…

映画感想「クロサギ」

大ヒットテレビドラマ「クロサギ」の劇襦版を見る。テレビドラマ版はそれなりにおもしろかったし、山下智久自身嫌いなタレントでもないので、毎回楽しみにしてみていました。 ただ、もう少しスピーディな展開、つまり、鮮やかなだましのテクニックを見せてくれ…

映画感想「ノーカントリー」

第80回アカデミー賞4部門に輝いたコーエン兄弟のサスペンス「ノーカントリー」を見る。 内容はほとんど不明で、サスペンスらしいという程度だったこともあり、しんどいのではないかという不安から期待半分の作品。とはいえ、映画ファンとしては見ておかない…

映画感想「ジャンパー」

ちょっと期待していたのです。「ボーン・アイデンティティ」のダグ・リーマン監督だったし、超能力者を扱っている作品は好みの分野だし、しかもテレポテーションなんて、宣伝のころから派手そうな内容みたいだったし・・・で、受験の終わった息子と久しぶり…

映画感想「バンテージポイント」

8つの視点から描く大統領暗殺事件の真相というキャッチフレーズのサスペンス「バンテージポイント」を見てきました。とにかく最高に面白かった。これほど画面に食い入ったのは「セルラー」を見て以来です。イタリアでテロ壊滅の協約を交わすためにやってきたア…

映画感想「明日への遺言」

いつもいうことですが、映画には見ておかないといけない作品が時としてあります。 小泉堯史監督が描く「明日への遺言」はそんな作品の中の一本です。第二次大戦の中での大きな出来事は映像として取り上げられることはたくさんあります。たとえば真珠湾攻撃や…