くらのすけの映画日記

「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2009-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「ターミネーター4」

まだ続くのかなんて思いながら、でもターミネーターファンにとってはやはり見てみたい。 原題は「TERMINATOR SALVATION」つまり「救い」である。 まぁ、「ターミネーター4」のほうがわかりやすいといえばわかりやすい。作品の質とか何と…

映画感想[ROOKIESー卒業ー」

この映画にああだ、こうだと理屈をこねたらファンの人はもちろん、誰からもブーイングだろう。 大ヒットテレビドラマの映画版にして、完結編?である。テレビドラマに熱くなった人は映画版を見てもう一度熱くなればいい。テレビ版で涙した人は映画版でもう一…

映画感想「ハゲタカ」

NHKが放映した秀作ドラマ「ハゲタカ」の映画版である スタッフキャストともにほとんどオリジナルをそろえ、大友啓史監督は見事に名作ドラマをスクリーンに再現した。冒頭の中国の農村のシーンに始まり、抜群の効果音のセンスで、迫真のドラマが幕を開ける…

映画感想「ザ・スピリット」

フランク・ミラー独特の映像世界をたまには楽しむかと思って出かけたものの、完全なB級アクションに徹した作品で、正直、眠かった。 体調が悪かったというのも原因かもしれないものの、始まってから、睡魔との闘い、物語が果たして面白かったのかどうか、正…

映画感想「インスタント沼」

ぁははあ〜〜と思わず笑いっぱなし、でも笑っている合間にも次のギャグがちりばめられて、大声を出して笑う暇もない、せりふの洪水、そんな楽しい映画がこの「インスタント沼」 主演は昨日から注目の麻生久美子である。映画が始まったとたん、次から次から、…

映画感想「おと・な・り」

こういう物語もあってもいいな。淡々とした平凡なお話、平凡な展開、でも些細な夢、些細なロマンスがあってもいいんじゃないかと思うんです。この「おと・な・り」という映画、ミニシアターで大ヒットし、シネコンに拡大公開された作品です。麻生久美子、岡…

映画感想「ラスト・ブラッド」

チョン・ジヒョンのセーラー服姿に惹かれて見に行ってしまった「ラスト・ブラッド」 日本のデジタルアニメの実写版だそうですが、残念ながら、そのアニメは見たことがない。で、この映画なのですが、古き良き、かつてブルース・リーが活躍していた頃の香港映画…

映画感想「スター・トレック」

おもしろかったですよ。始まってからラストまで、画面から目を離せませんでした。もちろんあの名作テレビドラマ「スター・トレック」(日本では「宇宙大作戦」)の映画版。といっても今から20年余り前に巨匠ロバート・ワイズ監督が映画化し、その後シリーズ10…

映画感想「消されたヘッドライン」

息つく暇もないサスペンスとはこの映画のことを言うのでしょうね。 始まったとたん、黒人の青年があわてて走り抜ける。老人を突き飛ばし、暗い路地へ逃げる逃げる。しかし何者かが彼の前に立ちはだかり、銃弾を浴びせる。このショッキングな、しかも見事なつ…

映画感想「重力ピエロ」

原作を読んでいるものとしては、あの淡々とした作品がどうして映画化不可能なのかわからなかった。 原作にはそれほどサスペンスフルな展開もなく、まさに静かなドラマが進行するのであるが、どこか不思議な読後感のある作品でした。さて、映画化されるにあた…

映画感想「60歳のラブレター」

恋ってすばらしい、結婚てすばらしい、夫婦ってすばらしい、そしてそして、人生ってすばらしいな!こんないい映画に出会えるなんて、生きていてよかった。そう思いたければこの作品を見てほしいです。本当に、すばらしい秀作に出会いました。見たあと、「あ…

映画感想「天使と悪魔」

おもしろかった。前作「ダ・ヴィンチ・コード」同様、原作はすでに読んでいたし、それぞれ面白かったという印象を持って映画を見に行った。 しかし、前作「ダ・ヴィンチ・コード」は誰もが認めるように、原作を読んだ人も物足りなく、読んでいない人は今ひとつ…

映画感想「ウォーロード/男たちの誓い 」

非常に厚みのある重厚な作品でした。「レッド・クリフ」とはある意味正反対の中国映画でした。この作品の監督ピーター・チャンはほとんどのシーンでクローズアップを多用し、この作品が単なる歴史スペクタクルではないことを強調します。 実在の事件を元に描か…

映画感想「THE CODE/暗号 」

林海象監督の名を知る人は果たしてどれくらいいるでしょうか? いわゆる映画ファンの間でもカリスマ的な存在である林海象監督。「夢見るように眠りたい」で一世を風靡し、その後の探偵シリーズ濱マイク、そしてちょっと変わった大作「ジパング」など話題に事…

映画感想「フィッツカラルド」

1982年公開当時はたしか、SABホールの上映であったような気がします。 当時ライナー・ウェルナー・ファスビンダーやヴィム・ヴェンダースなどのドイツの監督が注目され始めていた頃で、このヴェルナー・ヘルツォーク監督作品も公開されていたのですが…

映画感想[GOEMON」

迷っていました。なんせ、あの超駄作「CASSHERN」の紀里谷和明監督作品なのですから。ところが、見た人見た人の感想を見ると結構面白かったと書いてある。そこで、意を決して見にいったのです。さてさて、壮大なCGゲームを大スクリーンで見たとい…

映画感想「チェイサー」

韓国で大ヒット、レオナルド・ディカプリオがリメイク権を取得したという話題作である。 韓国映画はある意味まだまだ未完成で、稚拙であるところもあって最近は控えていましたが、見た方の意見もなかなかのものでもあるので、見にいきました。非常に短いカッ…

映画感想「グラン・トリノ」

本当にいい映画である。 冒頭の物語が始まるや否や、いつの間にか、画面に引き込まれ、食い入ってしまう。すでに78歳になったクリント・イーストウッド、その彼がおそらく最後の映画出演になるのではないかといわれている作品である。朝鮮戦争で勲章をもら…

映画感想「蟹工船」

なぜ今この映画がリバイバル?という思いなのですが、2008年からの世界不景気の中で、不当労働に対する注目が注がれて、なぜか流行語対象、そして話題になった小林多喜二原作ということで、再映画化も企画される中のリバイバルということでした。監督は…

映画感想「バーン・アフター・リーディング」

コーエン兄弟が久々にはなった、コミカルサスペンス「バーン・アフター・リーディング」 冒頭から、衛星上から地球を見る俯瞰、そしてぐーっと寄っていって、この物語の舞台の街へと入り込んでいくあたり、テンポのよい、それでいてどこか意味ありげな音楽を…

映画感想「鴨川ホルモー」

「鹿男あをによし」の万城目学原作、といえば思い切りばかばかしいけど、どこか惹かれる物語を書くのでファンの多い人ですが、その原作がとうとう映画になった。 「鴨川ホルモー」とにかく、常識とか、リアリティとか、隠されたテーマとか、そんなわずらわし…

映画感想「ミルク」

ガス・ヴァン・サント監督が1970年代に実在した政治家ハーヴェイ・ミルクの半生を描いた話題作。 同性愛がまだまだ社会で認められず、さまざまな境遇の中で排除されていいた時代、孤高の戦いを挑んで、排除されんとする公民権を守り、社会に同性愛者の存…

映画感想「スラムドッグ$ミリオネア」

映画が誕生してすでに100年以上になる。その中でさまざまな作り方が試されてきました。 物語展開の方法、カメラアングルの方法、カメラワーク、演出、画面作りなど監督やスタッフのさまざまな個性が発揮されてきました。 そんな、まざまな個性がひとつに終結…

映画感想「花の生涯〜梅蘭芳〜」

「さらばわが愛〜覇王別姫〜」から16年たって、再度京劇の世界を描いたチャン・カイコー監督の期待作品、今度は完全な実話の世界にい望んだ。 「さらばわが愛〜覇王別姫〜」が素晴らしい映画だったので、期待しないほうがおかしいというものである。確かに京…

映画感想「レッドクリフ Part? ―未来への最終決戦―」

ジョン・ウー監督が満を期して製作した超大作「レッド・クリフ」二部作 いよいよ後半部分を本日、期待の中で見てきました圧倒的な物量と圧倒的な特撮シーンの数々、もうスクリーンいっぱいに展開する迫力ある戦闘シーンはまさに映画の醍醐味、エンターテイン…

映画感想「ウォッチメン」

誰も彼もが非常に酷評の書き込みばかり見るので、控えていた「ウォッチメン」 もう行くつもりはなかったのですが、ちょっと時間があいたので見に行ってみました。はたして、どこがどうひどい映画なのか見てみたかったのもあります。ところが2時間40分以上…

映画感想「ザ・バンクー堕ちた巨像ー」

「パフュームある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ監督作品「ザ・バンクー堕ちた巨像」をみる。題名からはどうにも、惹かれるもののない作品でしたが、やはりトム・ティクヴァ、その点だけで期待しても十分と思ったからです冒頭、クライヴ・オーウェンのア…

映画感想「トワイライト〜初恋〜」

全米ベストセラー小説の純愛ラブストーリー「トワイライト〜初恋〜」 ヴァンパイアと高校生というかなりロマンティックな設定に、かつての夢あふれたアメリカ映画の世界を予感させられ、期待の一本でした。出だしは、森の中で小鹿を追う狼のシチュエーション…

映画感想「鑑識・米沢守の事件簿」

大ヒットシリーズ「相棒」のスピンオフ映画「鑑識・米沢守の事件簿」 最初は見るつもりもなかったが、期待作の「ウォッチメン」が非常に酷評にて、急きょこの作品を見てきた。 まぁ、日活映画時代の巨匠長谷部安春監督作品でもあるので、それほどつまらなく…

映画感想「ミツバチのささやき」

ビクトル・エリセ監督作品で、この映画を好きな人がたくさんいる。以前から見たかった作品なのですが、今回ニュープリントで再上映となったので出かけました。スペインの小さな田舎町、時は1940年。 一台の移動映画館のトラックがやってきます。今回の作…